それは、紀伊半島が、古世層や中世層からなる【リン酸カリ】や【ケイ酸カリ】に富んだ肥沃な土壌で、保水性や浸水性に優れているためです。また古代に都がおかれた所でもあるように、天災の受け難い地方でもあります。
それで吉野地方は、古来より育林事業が盛んで、全国に先駆けて、計画的植林の行われた地域です。ひとくちに計画的植林と言っても、そのサイクルは、短いもので80年、長い場合は300年近くに及ぶものもります。
1ヘクタール当たり、8,000本から10,000本という密植を行い、わざと成長を遅らして、半世紀近くの間、数回に及ぶ枝打ち、下刈り、間伐といった手入れを繰り返します。
このような数々の手入れと、美しい木を育てようという杣人(そまびと)の熱い想いが、目の込んだ光沢のある木を育てているのです。
木目が通り、緻密で清楚な色合いと後期・光沢にとんで加工後の外観が非常に美しいのが特徴です
材質は堅牢で狂いが少なく、腐朽にも耐えます。さらにヒノキチオールの効果で、精神がリラックスし、防虫および消臭効果、血圧安定のメリットもあります。