令和5年5月の市は12日金曜日に快晴の元行われました。
この日は桜井木材市場の原木市、奈良県銘木協同組合の製品市も同時開催され、
昨年4月にウッドメッセ奈良ができて
初めて3市場揃って市を行いました。
そのためウッドメッセ奈良には200名以上が集まりました。
今月はゴールデンウイークを挟んだことで
製材所の稼働日数が少ないこと、
また適寸の原木も入手しにくいことで、
全体的にやや少なめの入荷でした。
ただ杉桧の征板建具は先月並みに入りましたし、
杉源平材も通常月より多く入荷しました。
朝一の杉板の競りは、
出だし買い方様も少なくやや売りにくかったです。
ただいつものように徐々に買い方様も増え、
立ててある板はほぼ全て販売しました。
一方で通路に寝かせてある幅広の板は、
最近売りにくくなっており、
今月は元落ちが目立ちました。
杉源平材は新入荷の材はほぼ売ることができました。
冬場は好調に推移した杉桧の征板は、
今月は品質と価格、買い気、競りに参加する人数等のバランスが悪く
苦戦しました。
完売するメーカーもありましたが、
競りにほとんど買い方様がいないメーカーもあり、
全体では6割程度の販売にとどまりました。
磨丸太・変木に関しては、
磨丸太は売りにくい状況が続いています。
ただ変木、板、出節等は競りに参加される人も比較的多く、
一部競り上がるものもありました。
また新しい出荷主様の製品もあり、
ある程度販売することができました。
広葉樹堅木の板については、
指値と買い方様の思惑に開きがあり、
苦戦しました。
このように全体としては
5月の市日はいまひとつ振るわない結果となりました。
春の展示会があまり売れていないようで、
買い方様も今一つ積極的になれなかったようです。
ただ原木市場の関係者が当市場の浜に来られたり、
当市場の買い方様が原木市場の競りを見学されたりと、
ウッドメッセ奈良だからこそできる銘木の関係者の交流がありました。
来月は梅雨時期となり、
やや売りにくい月ですが、
引き続き良材を集めて買い方様によろこんでいただけるよう
出荷主様と協力して集荷に努めます。