平成24年8月26日(月) |
彩雲ひろばと『遊ぼう会』 |
今日は、朝から雨模様・・ですが、「あそぼう会」の面々が彩雲ひろばにやって来るというので、カメラの充電を済ませ、準備万端!! 私も、ずいぶんと久しぶりの彩雲ひろばとあそぼう会のみんなに会えるのを楽しみにしていましたが、あいにく雨が激しくなってきた ので、急遽宗像会館で遊ぶことになりました。去年、彩雲ひろばでアスレチック体験をしてからだから・・・ちょうど1年ぶりか~・・・早いっ!! さてさて、今日はどんな体験をするのかな?どんな驚きと発見があるのかな?先ずは、『とちの実ヤジロベー』を作る体験から!! |
同じ重さのとちの実を二つ選んで穴を開け、そこにはりがねを通して少しカーブをつけていきます。みんな真剣な表情!! いつものことながら その様子をカメラ越に見ては一人ワクワクする私・・・なんだろうな・・出上がった時のみんなの嬉しそうな顔を想像すると、制作途中のこの 真剣で一生懸命な姿を見ると、ほんとにワクワクしてくるんですよね~♡ ガンバレー!後でいい事待ってるよ~ってね! |
次はヤジロベーの土台ですが、子供達の人数分をあらかじめ用意されています。そして、彩雲ひろばのボランティアの方と子供達全員で ジャンケンをして、ボランティアの方に勝った子から順番に、好きな土台を選んでいきます。みんなのテンションも一気に上昇!! なんでも遊びに変えてしまわれる所は、『さすがっ!!』としか言いようがありません。しかも手作りですから、当然同じ形のものは二つとなく、 子供達が自分で選んだその瞬間から、それは自分だけの特別な物となり、自然と子供達の心に入ってゆくのです。 |
両腕のように左右に伸びたとちの実をバランスよく、そーっと慎重にヤジロベーの土台に乗せます。はりがねのカーブを調整しながら。 |
慎重にとちの実を土台に乗せて、ゆっくり手を離した時、出来ました。とちの実ヤジロベー!! ゆらゆらと、揺れています。落ちないように 自らバランスを取っているように見えます。中には、くるくると回り出すヤジロベーもあります。試行錯誤しながら、完成したヤジロベーに みんな満足気な様子 ほらね!! いい事あったでしょっ!! みんなのその顔が見たかったんだよ~♡ ヤジロベーが完成した頃、雨も上がっていました。これからいよいよ、場所を彩雲ひろばに変えて、遊びの続きが始まります。 みんな~本領発揮だよ~!! |
1年ぶりに訪れた彩雲ひろば。お久しぶりです。ご無沙汰しております。彩雲ひろば入口の看板に、誰にも気づかれないよう、ちょこんっと 頭を下げて入ります。1年前と何も変わらない、大きくて深い自然が私を迎えてくれました。雨の後で、余計にそう感じたのかもしれませんが やっぱりここは、吸い込む空気が気持ちいい。 |
遊びの続きの前に、お弁当!! 毎回彩雲ひろばのボランティアの皆さんが準備してくださる、手作りお弁当を頂きます。 ほんとにどれも美味しいのですが、特にサラダが絶品でした。オクラとオレンジと黄色まっか【おっと!! 黄色とまっか(真っ赤)でややこしい でしょうが、地元では、真桑瓜の事を、まっかと呼ぶものですから・・・】のサラダで、是非、自分でも作ってみたいと思いました!! PS:ちゃっかり、材料を頂いちゃいました!! ありがとうございます。 さあ、いよいよ遊び再開!! |
お腹も一杯になり、元気もりもりの子供達。早速彩雲ひろばで大はしゃぎです。 先ずは、彩雲ひろばを流れる小川で生き物を発見!! 沢ガニやトノサマガエルを見つけました。雨上がりの訪問者カタツムリもほらっ!! 濡れても平気と、小川に手をつけて土を掘り起こしては、可愛い生き物を次々と発見していきます。一方で、小川に流れ込んだ大量の 土をスコップですくい上げ、一輪車や『もっこ』と呼ばれる道具を使って運び出します。 そうすることで、小川に生息する生き物を守り、小川が流れつく池への土の流出を防ぎ、池の生物を守り、池に集まる野鳥までもを守る 事が出来る。こうして、人の手を少し加える事で、自然の生態系を守り存続させる事が、人と自然との共存であり、それが人の生活に 直結していく、今最も重要な事なのではないかなと思うのです。今日、みんなは、何千・何万という小さな命を守る為の大切な事を、遊び を通して、体感し実感できたのではないかなと、思うのです。 |
朝から作った竹の水鉄砲で遊ぶ子供達もいます。うまく筒の先から水が勢いよく出る子もいれば、水を押す竹が筒に合っていなくて、 自分の体に逆噴射する子もいて、只今奮闘中!! びしょぬれになりながらも、何度も水を汲んでは、また逆噴射・・・それでもみんな、楽し そう~!! こんなにびしょぬれになっても平気なのは、彩雲ひろばだからなのでしょうね!! |
続いてみんなが挑戦したのは、木の伐採です。みんな上手にのこぎりを使っていました。少しずつ、少しずつ倒れていく木を見上げながら、 ずっと上の方で葉と葉が絡み合って、なかなか倒れなくなると、木同士が手をつないで、離れるのを惜しんでいるようだと、誰かの声。 ほんとうに、そんな風に見えてきます。 先程まで降っていた雨が、木の葉に溜まっていたのでしょう。木が揺さぶられる度にパラパラとそしてバラバラと、高いところから落ちてきます。 木の倒れるミシミシという音からだんだん大きな音になり、それに比例して、子供達の歓声もだんだん大きくなり、倒れた時には本日一番の 歓声が起こりました。この伐採もまた、山の生態系を守るのに欠かせない、大切な作業です。 |
次は、今倒したばかりの杉の木の皮むき体験です。みんな道具を器用に使って皮をむいていきますが、見えてきたのは、木の表面とは 大違いの白くてつるつるの綺麗な杉の木。みんなビックリです!! どんな味がするのか、舐めて確かめる子供達も・・・味の方は・・う~ん? まさに、五感を全て使っての体験です!! |
彩雲ひろばにいると、時間があっという間に経ってしまいます。山の中でひとしきり遊んだ子供達。先程小川でプカプカ浮いて丁度いい具合 に冷えたスイカを食べて、この日の体験は終わりとなりました。スイカの皮は、山の住民イノシシの夕食にと、そこに置いておきました。自然の ものは、自然に返すといった具合です。 今日はほんとに、遊びながらですが、いろんな事を考えさせられる体験となりました。 自然破壊がもたらしたものとは、便利で快適な生活を求め過ぎた結末とは・・・地球温暖化による最近の異常気象、それらが引き起こす災害 は後を絶たず、自然が一度猛威を振るったなら、私たち人間は為すすべもなく、そんな状況を最近は目にする機会が増えています。 人間の一番大切な命『生きる』と言う事を考えた時、何が必要で何が不必要なのか、それを見極める目さえ、便利で快適な生活に慣れ過ぎ た現代人には、あやふやになってきているのかも知れない。それを再確認する為にも、ここ彩雲ひろばは重要な場所ではないかと思います。 しかし、この彩雲ひろばも隣接して広がっていた緑は今はなくなり、工事の車があちらこちらに見える状況。 今日ここで出あった子供達には、山の役割、川の役割、池の役割、そしてそれらを守る人間の役割を遊びを通して伝わった事でしょう。 小川で見つけた小さな生き物を、『可愛い』と言って、大事そうに両手で包んだ、未来の大人達に大きな課題を残さないためにも、今いる 大人達が役割を、しっかり果たさなければと思いつつ、彩雲ひろばを後にしました。 |