平成21年9月5日(土) |
この日は、彩雲ひろばで『桜井市手をつなぐ育成会』に所属される会員で構成された、『わんぱく教室』の活動が開催されるということで、おじゃましました。 まず、『手をつなぐ育成会』というのは、知的な障害のある子を持つ3人の親が子供の幸せを願って提唱し発足したのがはじまりで、お互いに手をつなぎ、施策の充実を求めようと全国の仲間の親たちに呼びかけ、その呼びかけに答えた親や関係者が立ち上がり結成されました。 現在は、47都道府県全てに、『手をつなぐ育成会』が結成されています。 『わんぱく教室』は、桜井手をつなぐ育成会の中の会員によるサークルで、さまざまな活動を通して親同士、子供 同士、又社会とのコミュニケーションの場を広げる活動を続けていらっしゃいます。現在は5軒のご家族が加入、 この日は、そのうちの4軒のご家族が参加されました。 |
もう何度もこの彩雲ひろばに来ていますが、山に入るの初めてでした。子供達はもう先を行っています。 子供達の声をたよりに、歩きます。ザワッ・ザクッっと枯葉を踏みしめる音と、ときおり聞こえる山鳥の声、 木々に囲まれたその隙間から差し込んでくる光の線がすごく綺麗でした。一瞬立ち止まり、頭を上に向け ました。ほんとに気持ちがいいのです。おもいきり深呼吸をしてみました。そういえば、こんなにまじまじと、 近くで、山を見たり自然を感じたりしたのは、どれだけぶりだろう・・・ |
鳥見山散策はミニコースで、くるっと一周すれば、山水が流れ小川ができた広場に出ます。そこでは 子供達が、沢がにを採ったり水遊びをしたり、周りの草むらで昆虫採集をしたりしています。 水遊びは大人気です。トンボの幼虫のヤゴや、小さくて可愛い沢がにが採れました。 |
ここにはたくさんの生き物がいます。やがては蝶か、はたまた蛾か、とにかく大きな幼虫を発見!!蛙やクモや バッタはもちろん、イモリを捕まえた子もいました。私は終始逃げる体制を整えながら、子供達の虫かごを そーっと、覗かせてもらっていました。それにしても、子供達は好奇心旺盛で、次々と生き物を見つけては それを追っかけ見たり触ったり楽しそう。中でも昆虫博士?と思うくらい詳しい子がいて、宝の山にでも入っ たように絶えずテンションめで、キラキラした目でたくさんの事を話してくれました。 ひろばを走り回る子、草の斜面を転げ回る子、逃げるバッタと格闘している子、体中で自然を楽しんでいるかの ようです。 そんな子供達を見守り、見つめるお父さん、お母さん達もまた、嬉しそうでした。 |
次は、いよいよかまどでご飯を炊きます。子供達はかまどを見るのは、もちろん初めてのこと。みんな興味津々!! 先ずは、お米をとぐ作業からです。順番に、代わる代わるお米をといでいきます。そしてかまどに枯れ枝をくべて 火をおこします。どれもこれもはじめての経験でみんな楽しそうです。自分たちで、役割分担を決めて、枯れ枝を 短く割る人、それをかまどの中に入れる人、うちわで扇ぐ人、まさに共同作業!! 感心しました。 待つこと15分。見て下さい。ごはんが炊き上がりました。かまどで炊いたご飯なんて、テレビで見るくらいです。 ふたを開けたとたん、ふわ〜っといい香りが立ち込めるのと同時に、そこにいたみんなが、ぅわ〜と声をあげて おかまの中を覗き込みました。 |
子供達は、炊き立てご飯でおにぎりを作りました。アツアツ・フーフー言いながら。でもお家ではなかなか 出来ない体験です。自分で作ったおにぎりを、頬張ります。うまいっ!! うっまぁ〜い!! あまいっ!! そこにいた全員の顔がほころんだ瞬間でした。 |
彩雲ひろばの運営ボランティアの方の帽子になにやらイガイガがくっついています。私は、大きなくっつき虫 かと思いました。聞くと、これはなんとごぼうの種だったのです。初めて見ました・・そしてびっくり!!ちょうど 帽子の色合いと良く合っていたので、そのまま帽子のアクセサリーとなりました。それから、風船かずらの 種って、ハート柄だったんですね。わたしは、ものすごーく感動!! めっちゃかわいい!!の連発です。 みんなに教えてあげようと、意気揚々自慢げに見せると、子供達は既に知っていて、「そんなん幼稚園の時 から知ってるし〜」って・・・あれっ?! 何?! この一人アウェイな感じ・・ほんとに、私って何も知らないなぁ・・ 彩雲ひろばに来るようになって、初○○、もう何個目かな・・ 今日出合った子供達、何が違うんだろう。何も違わない。子供らしい感性と好奇心に満ち溢れ、キラキラした 目で明日を見ているのです。そんな子供達を見ていると、親は、大人はうしろを向いてはいられないのです。 ここにくるまで、お父さん・お母さんにはたくさんの出来事があり、心が折れそうになった事もあったのかも しれません。だけど、この子達が日々成長を重ねる姿に励まされてこられたのでしょう。手をつなぐ育成会の わんぱく教室の活動もそんなお父さん・お母さんを後押ししてくれているのでしょうね。きっと。 昆虫博士が言った、「明日もまた来たいっ」の言葉に、活動は意味のあるものなんだなと思いました。 そして、子供達のしあわせを願っての活動を続けるお父さん・お母さんが頼もしく思えました。 また、彩雲ひろばで会えたらいいのに。ただ、イモリは勘弁して下さいって感じですけど・・・ 桜井手をつなぐ育成会 わんぱく教室についてのお問合せは、桜井市市役所福祉課までお願いします。 |