平成22年3月 |
春うらら。今日は、お馴染彩雲ひろばに、近くの保育園の園児たちが遊びに来ているとの事。 早速、出かけました。しばらくご無沙汰の彩雲ひろばは、はてさてどんな変貌をとげているのでしょうか? はたまた、本日今から出会う園児たちは、どんな驚きと発見を私に与えてくれるのでしょうか? |
彩雲ひろばは、すっかり春です。春と言えば、そうです。桜と菜の花。桜が満開に咲き誇り、 菜の花は、春の光を全身に受けて上へ上へと伸びています。桜の薄桃色に優しい春を感じ、 所狭しと咲く、意気軒昂な菜の花の真黄色に力強い息吹を感じます。時折吹く、涼しい〜と感じる 風に全員で右に左にと揺れています。菜の花よりも少し地面に近い場所では、色とりどりの春の 花が、もっと地面に近づくと、 |
蓮華やつくしが顔を出しています。春の陽気を待ちわびていた面々が、それぞれの場所で思いっきり 自分の存在を主張しているように見えます。なんだか見ている私まで、元気が出るような・・・ 蓮華やつくしと言えば、小さい頃の思い出がたくさん。蓮華を見て、思わず「懐かしぃ〜」!! 子供のころは近所の田んぼに入って、蓮華を摘み、首飾りや冠を作って遊んだ思い出。 摘んできた大量のつくしの袴取りは私たち子供の役目でした。指先や爪まで真っ黒にしながら 何時間もかけて、袴取りをしたのを思い出します。今でも多分、河原や田んぼに行けばあるのだろう けど、足を止めてわざわざ見る事は、もう何年も無かったものですから・・・ そんな元気いっぱいの春の花々に負けないくらい元気いっぱいの園児たちに出会いました。 |
私が到着した頃は、時すでに遅しといった具合で、子供達はひとしきり遊んだ後のようでした。 丘が丸ごと一つ自然の滑り台になっていたようです。どうりで、上着の背中が枯れ草だらけの 子供たちがたくさん! この道は、名付けて『不思議の道』。いつの間にやら道っぽくなったいたので・・・不思議の道は 現在も造成中!! 子供たちが、バケツで土を運んで、さらに道を広げています。 しばらくすると、おやつの時間になりました。 |
見知らぬ私が近づくと、子供たちの方から話しかけてくれました。『誰ですか?』と。私は 『○○です。』と自分の名字を言いました。すると、みんなの前で『○○さんで〜すっ。』と 紹介してくれました。なんだか恐縮です。快く迎えてくれ、私までおやつをいただきました。 今日のおやつは、ラムネ菓子です。わいわいお喋りしながら、おいしくいただきました。 ここでも子供たちは見せてくれます。一人の女の子が食べ終わったラムネ菓子の色違い の包み紙を2枚重ねて、覗きながら『色が変わった〜。オレンジになった〜』と言ったのです。 女の子は赤色のセロファンと黄色のセロファンを重ねていました。するとあちこちで、緑色や青色 に変化する、色の組み合わせが出来ていました。なるほどな〜!! こんな風に、体験して 学習していくんだな〜って。子供の好奇心て、素晴らしいなと思いました。 また、ひとりの男の子が食べ終わった包み紙を、なにやらくちゅくちゅと丸めていました。 なんと、あちこちでくちゅくちゅしています。これは、食べ終わった包み紙を子供たちが自分で 結んで捨てるのだそうです。子供たちにとっては、一重結びとは言え、大変な作業です。 手先が器用になるし、その上ゴミの減量化にもなって一石二鳥なのですが、これが・・・ 見ていると、ついつい手を貸してしまいそうになるのですが、そこはぐっと我慢して、でも 息も出来ない状態で男の子の指先だけをじーっと、祈る気持ちで見ていました。 がんばれっ!!もう少し!!あ〜、残念もう一回!! こんな事が何度か繰り返され、出来ましたぁ〜!! やった〜!! 男の子より私の方が喜んでいました。やっと一呼吸出来ました。 『出来るまで待つだけですよ』と平然とおっしゃる先生方の言葉に『私は保母さんは絶対に 向いていないようです』先生様・・・ 今日出会った子供たちが明日卒園するということを知ったのは、今日の園外活動も終わりに 近づいた頃でした。 そうか・・明日からはみんなピッカピカの一年生なんですね。でもこの彩雲ひろばは、 いままでもそうだったように、これからもずーっと変わらず、みんなを待っていてくれます。 ここで遊んだ事、学んだ事、楽しい思い出がいっぱい詰まったこの彩雲ひろばは、 みんなが大きくなって大人になっても、今日のまま変わらずみんなを迎えてくれます。 春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬のいろんな顔で、みんなを癒し、励まし、 みんなに笑顔をくれるはずです。いつか帰る場所。いつでも帰れる場所。 また、会おうね!! ここは、そんな場所です。 |